2025年春、ガンダムシリーズに新たな風を吹き込んだ話題作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。名前だけ見ると「なんて読むの?」って戸惑うかもしれないけど、実は“ジークアクス”と読むこのタイトル、ガンダムファンの間でもじわじわと注目度を上げてきてる。
シリーズの舞台は、宇宙世紀でもアフターコロニーでもない、完全新規の「G-エクリプス暦」。この時代設定がすでに斬新で、旧作との直接的なつながりはなくても、しっかり“ガンダムらしさ”を感じさせてくれる展開になってるのがポイント高い。
主人公は17歳の少年「カイ・マチュ」。一見すると普通の学生なんだけど、彼の内面に隠された“ある因子”がジークアクスの物語を大きく動かしていく。最初は控えめな性格に見えても、話数が進むごとに心の葛藤や成長がしっかり描かれていて、感情移入せずにはいられない。
そしてマチュと関わる“キラキラ空間”。あれ、最初に観たときは「え?何これ、ただの演出?」って思ったけど、実はあの光の演出には深い意味が隠されてる。視覚的に美しいだけじゃなくて、キャラクターの精神状態や記憶とリンクしてるから、観るたびに解釈が変わるのも面白いところ。
バトルシーンも文句なし。特に話題になったのが、第3話で登場した“リフレクター・ドム”。あの機体、ジオンのドムを思わせる外観を持ちながら、ジークアクス独自のギミックが満載。大型のリフレクター・ユニットを使ってビームを跳ね返す戦法は、新鮮でいて懐かしい。ガンプラ化もすでに発表されていて、SNSでは「これは買いだろ」って盛り上がってた。
物語の展開もスロースタートかと思いきや、4話あたりから一気に加速する。特にカイ・マチュがジークアクス本体に搭乗するシーンでは、旧ガンダム作品の名シーンを彷彿とさせる演出があって、思わず鳥肌が立った人も多いんじゃないかな。
また、登場人物たちの関係性もただの友情・ライバル関係だけじゃない。親子、兄妹、AIと人間など、いろんなテーマが複雑に絡み合っていて、考察のしがいがあるのもこの作品の醍醐味。毎週放送後にはX(旧Twitter)で「#ジークアクス考察」がトレンド入りしてるのも納得。
音楽面にも注目したい。オープニングテーマ「Plazma」は米津玄師が手がけた楽曲で、世界観とのシンクロ率が異常に高い。電子音とストリングスが融合したサウンドは、聞くだけであの宇宙の孤独感や緊張感が蘇ってくる。エンディングの「もうどうなってもいいや」も星街すいせいの透明感あるボーカルが印象的で、作品の余韻を静かに包み込んでくれる感じ。
そして何より“ジークアクス”という作品名のインパクト。ガンダムっぽくない響きなのに、気づけば口に出して言いたくなるような不思議な魅力がある。「GQuuuuuuX」と書いて「ジークアクス」と読ませるあたり、ちょっと中二病感もあるけど、それすら今っぽくて逆にアリ。
正直、最初は「またガンダムか…」って思ってた。でも1話を観たら、あっという間に引き込まれてた。旧シリーズへのリスペクトも感じられるし、新規ファンでも置いていかれない親切な設計。しかも考察勢も沼るような深みもあって、これは久々に“語れるガンダム”が来たって感じ。
もしまだ観てない人がいたら、今すぐPrime VideoかBS11で追いついてほしい。ネタバレを食らう前に、あの衝撃を自分の目で確かめるべき。ジークアクス、控えめに言っても今期トップクラスのアニメです。