もし令和の東京に“本物の侍一家”がいたら、どんな生活を送ってるんだろう?って考えたことある人、意外と多いんじゃないかな。
そんな妄想をまさかのリアルにしてくれたのが、『映栄杉さん家はお侍』っていう新感覚のショートアニメ。タイトルからしてクセありそうだけど、実際に観てみると予想以上にテンポ良くて、しかもじわじわくる笑いがクセになる!
この作品は、松竹とTapNovelがタッグを組んだアニメノベルプロジェクトから生まれたもので、2025年6月16日からスマホ向けショートドラマアプリ「BUMP」で独占配信がスタートしたの。1話約2分という短さなのに、内容はぎゅっと詰まってて、通勤中とか寝る前に観るのにちょうどよすぎるレベル。
主人公は、なんと江戸時代の価値観そのまんまで生きる侍・映栄杉蔵之介。だけどその職業はまさかの営業マンっていうギャップが最高。奥さんは元くノ一のしのぶさんで、めっちゃスマホいじってるし、娘のともえはバズり命の自撮り系女子。弟の太郎丸にいたっては、和風な見た目のくせに最新ガジェットマニアという多才っぷり。
この“昭和でも平成でもなく、令和の侍一家”っていう設定がまず面白いし、それを全力でギャグに振り切ってるところが逆に清々しい!
最初は「なんかネタ系かな~」って軽い気持ちで観てたんだけど、気づいたら全話一気見してた私。なんでこんなに引き込まれたんだろう?って考えたときに思ったのは、キャラの個性も強いけど、会話のテンポとノリがちょうどいいのよ。
しかも声優陣がまた豪華で!蔵之介役は鳥海浩輔さん。あの渋さとコミカルな演技のギャップがほんと天才。しのぶさんは行成とあさん、ともえは丸岡和佳奈さん、太郎丸は山下大輝さん。各キャラの個性に声がぴったりハマってて、それぞれの掛け合いがマジでリアルなの。
あと注目したいのが、元ネタになってるTapNovel版。もともとは「アニメノベルプロジェクト」のコンテスト最優秀作として公開された小説がベースなんだよね。原作は全27話あって、アプリでも読めるんだけど、アニメ版はその中から特に人気の高かった話をピックアップして映像化してるから、ストーリーもわかりやすい。
個人的には太郎丸回が特に好きだったな〜。あの天才系小学生キャラって普通はイラッとくるはずなのに、なんか憎めないんだよね。しかも使ってるガジェットが妙にリアルで、制作側のこだわり感じた。
で、BUMPってアプリ、使ってみたら意外と便利で驚いた。会員登録しなくても一部観れるし、ログインすれば全話無料で視聴可能なキャンペーン中だったから、全部スマホだけで完結できたよ。アプリのUIもシンプルで使いやすいし、次のエピソードにすぐ移動できるのが地味にありがたい。
あとさ、こういう短編アニメってつい「ながら見」しちゃう人も多いと思うんだけど、『映栄杉さん家はお侍』はちゃんと画面観てほしい!細かいギャグとか表情とか、映像でしか伝わらない“間”の面白さがあるんだよね。
そして実は今、SNSで声優さんの直筆サインが当たるキャンペーンもやってるって知ってた?X(旧Twitter)の「@bump_drama」アカウントで、対象ポストを引用リポスト&コメントすると応募できるってやつ。推しが出てるなら絶対見逃せないよ、これ。
ちなみに原作コミカライズ版もあって、8コマ漫画形式で読めるのも嬉しい。BookWalkerとかシーモアでも配信されてるから、気に入ったら漫画版もセットでチェックしてみるのがおすすめ。アニメとまた違ったテンポ感で、それぞれのキャラの魅力がさらに広がるから。
私自身、正直ここまでハマると思ってなかった作品だけど、「現代に生きる侍一家」っていう一見おふざけっぽい設定の中に、すごく現代的なテーマが詰まってて、ただのギャグで終わらないのが魅力なのかも。
例えば、サラリーマンとして働く父の疲れとか、SNSに命かけてる娘の焦りとか、家庭内の空気感が妙にリアルで、どこか共感できちゃう。なのにちゃんと笑えて、ちょっと元気もらえる。そんなアニメ、意外と少ない気がする。
全話通しても30分もかからず観られるから、ちょっと疲れた日の夜にぴったりかも。「笑えるけど、ちゃんと面白い」っていうこのバランス、なかなか珍しいんじゃないかな。
『映栄杉さん家はお侍』、知らない人はぜひ一度観てみてほしい。クセはあるけど、観ればきっとクセになる。なんか最近、いいアニメないかな〜って思ってるなら、迷わずこれでしょ。