「リコリコ」って聞いたことある?正式タイトルは『リコリス・リコイル』、2022年7月から放送されて一気に話題をさらったオリジナルTVアニメなんだ。
制作はA-1 Picturesで、キャラ原案が『ベン・トー』や『ソードアート・オンライン』でも有名な「いみぎむる」。
監督は『Fate/Zero』や『ソードアート・オンライン』のキャラデザを手がけた足立慎吾で、これがなんと初監督作品っていうから驚き。
物語の舞台は東京、しかも見た目はごく普通のカフェ「喫茶リコリコ」なんだけど、実はそこは国家直属の特殊エージェント“リコリス”たちの活動拠点。
主人公の錦木千束は、超天才だけどちょっと天然な女の子。
一方、パートナーの井ノ上たきなは真面目でクールな性格で、最初は正反対な2人が徐々に心を通わせていくのが見どころのひとつ。
この作品の何がすごいって、日常と非日常が見事にミックスされてるところ。
カフェでのんびりコーヒーを淹れてるかと思えば、次の瞬間には銃撃戦が始まるみたいなギャップがクセになる。
しかも演出や作画も神レベルで、特にアクションシーンのスピード感はアニメファンなら一度は体感しておくべき。
千束とたきなの関係性がどんどん変化していくのも見逃せないポイント。
最初は任務優先だったたきなが、千束の「人を殺さない主義」に触れて価値観を揺さぶられていくんだよね。
その成長過程にぐっとくる人、きっと多いと思う。
あと、何気にサブキャラも超魅力的。
ミカさんっていう穏やかなマスターがいて、この人が実はかなりキーパーソンだったりする。
他にも、敵対組織に属するキャラたちにもきっちり背景が描かれてて、単なる悪役になってないのがいい。
放送当時からSNSでも「リコリコ最高!」って声が絶えなかったし、グッズもイベントもめちゃくちゃ盛り上がってた。
2025年4月からは、ショートアニメ『リコリス・リコイル -Friends are thieves of time.-』が配信されて、ファンの間では再燃中。
さらに2025年5月にはABEMAで全話一挙配信が行われて、これから観るって人にも最高のタイミング。
ちなみにこの作品、恋愛要素はあまり強くないけど、そのぶん“人との絆”をすごく丁寧に描いてる。
だから恋愛が苦手な人でも全然OK、むしろ感動の方が強いかも。
時にはコミカル、時にはシリアス、でも常に「人を守る」っていうテーマが一貫しててブレがないのも安心して見られる理由のひとつ。
個人的には、千束の無邪気さとそれを受け止めるたきなのバランスが最高だった。
2人の距離がどんどん縮まっていくのを見てるだけで、「あぁ、こういう友情っていいな」って思える。
しかもその描き方が押しつけがましくなくて自然体なんだよ。
アニメって色々あるけど、リコリコはジャンルでいうと「ガールズ×ガンアクション×日常」って感じかな。
だけどそれだけじゃなくて、ちゃんと人間ドラマとしても成立してるから、アニメに慣れてない人にもおすすめできる。
むしろ「最近のアニメってどんな感じ?」って聞かれたら、真っ先にこれを推したいレベル。
リコリコの魅力は、見た目の派手さじゃなくて、その裏にある温かさや優しさ。
千束が「誰も殺さない」というポリシーを持って行動する姿は、今の社会だからこそ響くものがある。
そういう“反骨精神”を、あくまでエンタメとして昇華してるバランス感覚がすごい。
最近はアニメもサブスクで気軽に観られる時代だけど、リコリコはそういう「なんとなく観てみたらめちゃ良かった」って声が多い作品。
だからこそ、まだ観たことない人にもぜひ一度手に取ってほしい。
そして観たらきっと、誰かと語り合いたくなるはず。
ちなみに舞台になってる「喫茶リコリコ」、実際にコラボカフェとして何度もイベントが開かれてる。
2025年4月には錦糸町で「喫茶リコリコ アルバイト採用試験イベント」なんてのもあって、そこでは作品の世界観をリアルに体験できる仕掛けが満載だった。
こういう「作品の外でも楽しめる」っていう展開があるのも、リコリコの強みだよね。
とにかく、リコリコは「アニメ初心者にも観やすいし、アニメ玄人も唸らせる」っていう稀有な作品。
1クール(全13話)でサクッと観られるし、映像も音楽もクオリティが高いから、休日に一気見するのにぴったり。
まずは1話だけでも観てみて、そこからハマるかどうか決めても遅くない。